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ペテロ後書
🔝
〘484㌻〙
第1章
1
イエス・キリストの
僕
しもべ
また
使徒
しと
なるシメオン・ペテロ、
書
ふみ
を
我
われ
らの
神
かみ
、および
救主
すくひぬし
イエス・キリストの
義
ぎ
によりて
我
われ
らと
同
おな
じ
貴
たふと
き
信仰
しんかう
を
受
う
けたる
者
もの
に
贈
おく
る。
2
願
ねが
はくは
神
かみ
および
我
われ
らの
主
しゅ
イエスを
知
し
るによりて
恩惠
めぐみ
と
平󠄃安
へいあん
と
汝
なんぢ
らに
增
ま
さんことを。
3
キリストの
神
かみ
たる
能力
ちから
は、
生命
いのち
と
敬虔
けいけん
とに
係
かゝは
る
凡
すべ
てのものを
我
われ
らに
賜
たま
へり。
是
これ
おのれの
榮光
えいくわう
と
德
とく
とをもて
召
め
し
給
たま
へる
者
もの
を
我
われ
ら
知
し
るに
因
よ
りてなり。
4
その《[*]》
榮光
えいくわう
と
德
とく
とによりて
我
われ
らに
貴
たふと
き
大
おほい
なる
約束
やくそく
を
賜
たま
へり、これは
汝
なんぢ
らが
世
よ
に
在
あ
る
慾
よく
の
滅亡
ほろび
をのがれ、
神
かみ
の
性質
せいしつ
に
與
あづか
る
者
もの
とならん
爲
ため
なり。[*原語「此等のものによりて」とあり。]
5
この
故
ゆゑ
に
勵
はげ
み
勉
つと
めて
汝
なんぢ
らの
信仰
しんかう
に
德
とく
を
加
くは
へ、
德
とく
に
知識
ちしき
を、
6
知識
ちしき
に
節󠄄制
せつせい
を、
節󠄄制
せつせい
に
忍󠄄耐
にんたい
を、
忍󠄄耐
にんたい
に
敬虔
けいけん
を、
7
敬虔
けいけん
に
兄弟
きゃうだい
の
愛
あい
を、
兄弟
きゃうだい
の
愛
あい
に
博愛
はくあい
を
加
くは
へよ。
8
此
これ
等
ら
のもの
汝
なんぢ
らの
衷
うち
にありて
彌增
いやま
すときは、
汝
なんぢ
等
ら
われらの
主
しゅ
イエス・キリストを
知
し
るに
怠
おこた
ることなく、
實
み
を
結
むす
ばぬこと
無
な
きに
至
いた
らん。
9
此
これ
等
ら
のものの
無
な
きは
盲人
めしひ
にして
遠󠄄
とほ
く
見
み
ること
能
あた
はず、
己
おの
が
舊
ふる
き
罪
つみ
を
潔󠄄
きよ
められしことを
忘
わす
れたるなり。
10
この
故
ゆゑ
に
兄弟
きゃうだい
よ、ますます
勵
はげ
みて
汝
なんぢ
らの
召
め
されたること、
選󠄄
えら
ばれたることを
堅
かた
うせよ。
若
も
し
此
これ
等
ら
のことを
行
おこな
はば、
躓
つまづ
くことなからん。
11
かくて
汝
なんぢ
らは
我
われ
らの
主
しゅ
なる
救主
すくひぬし
イエス・キリストの
永遠󠄄
とこしへ
の
國
くに
に
入
い
る
恩惠
めぐみ
を
豐
ゆたか
に
與
あた
へられん。
484㌻
12
されば
汝
なんぢ
らは
此
これ
等
ら
のことを
知
し
り、
旣
すで
に
受
う
けたる
眞理
しんり
に
堅
かた
うせられたれど、
我
われ
つねに
此
これ
等
ら
のこと
思
おも
ひ
出
いだ
させんと
爲
す
るなり。
13
我
われ
は
尙
なほ
この
幕屋
まくや
に
居
を
るあひだ、
汝
なんぢ
らに
思
おも
ひ
出
いだ
させて
勵
はげ
ますを
正當
せいとう
なりと
思
おも
ふ。
14
そは
我
われ
らの
主
しゅ
イエス・キリストの
我
われ
に
示
しめ
し
給
たま
へるごとく、
我
われ
わが
幕屋
まくや
を
脫󠄁
ぬ
ぎ
去
さ
ることの
速󠄃
すみや
かなるを
知
し
ればなり。
15
我
われ
また
汝
なんぢ
等
ら
をして
我
わ
が
世
よ
を
去
さ
らん
後
のち
にも
常
つね
に
此
これ
等
ら
のことを
思
おも
ひ
出
いだ
させんと
勉
つと
むべし。
16
我
われ
らは
我
われ
らの
主
しゅ
イエス・キリストの
能力
ちから
と
來
きた
りたまふ
事
こと
とを
汝
なんぢ
らに
吿
つ
ぐるに、
巧
たくみ
なる
作話
つくりばなし
を
用
もち
ひざりき、
我
われ
らは
親
した
しくその
稜威
みいつ
を
見
み
し
者
もの
なり。
17
甚
いと
も
貴
たふと
き
榮光
えいくわう
の
中
うち
より
聲
こゑ
出
い
でて『こは
我
わ
が
愛
いつく
しむ
子
こ
なり、
我
われ
これを
悅
よろこ
ぶ』と
言
い
ひ
給
たま
へるとき、
主
しゅ
は
父󠄃
ちち
なる
神
かみ
より
尊󠄅貴
たふとき
と
榮光
えいくわう
とを
受
う
け
給
たま
へり。
18
我
われ
らも
彼
かれ
と
偕
とも
に
聖󠄄
せい
なる
山
やま
に
在
あ
りしとき、
天
てん
より
出
い
づる
此
こ
の
聲
こゑ
をきけり。
19
斯
かく
て
我
われ
らが
有
も
てる
預言
よげん
の
言
ことば
は
堅
かた
うせられたり。
汝
なんぢ
等
ら
この
言
ことば
を
暗󠄃
くら
き
處
ところ
にかがやく
燈火
ともしび
として、
夜明
よあ
け
明星
みゃうじゃう
の
汝
なんぢ
らの
心
こゝろ
の
中
うち
にいづるまで
顧󠄃
かへり
みるは
善
よ
し。
〘353㌻〙
20
なんぢら
先
ま
づ
知
し
れ、
聖󠄄書
せいしょ
の
預言
よげん
は、すべて
己
おの
がままに
釋
と
くべきものにあらぬを。
21
預言
よげん
は
人
ひと
の
心
こゝろ
より
出
い
でしにあらず、
人々
ひとびと
聖󠄄
せい
靈
れい
に
動
うご
かされ、
神
かみ
によりて
語
かた
れるものなればなり。
第2章
1
されど
民
たみ
のうちに
僞
にせ
預言者
よげんしゃ
おこりき、その
如
ごと
く
汝
なんぢ
らの
中
うち
にも
僞
にせ
敎師
けうし
あらん。
彼
かれ
らは
滅亡
ほろび
にいたる
異端
いたん
を
持
も
ち
入
い
れ、
己
おのれ
らを
買
か
ひ
給
たま
ひし
主
しゅ
をさへ
否
いな
みて
速󠄃
すみや
かなる
滅亡
ほろび
を
自
みづか
ら
招
まね
くなり。
2
また
多
おほ
くの
人
ひと
かれらの
好色
かうしょく
に
隨
したが
はん、
之
これ
によりて
眞
まこと
の
道󠄃
みち
を
譏
そし
らるべし。
3
彼
かれ
らは
貪慾
どんよく
によりて
飾󠄃言
かざりことば
を
設
まう
け、
汝
なんぢ
等
ら
より
利
り
をとらん。
彼
かれ
らの
審判󠄄
さばき
は
古
いにし
へより
定
さだ
められたれば
遲
おそ
からず、その
滅亡
ほろび
は
寢
い
ねず。
485㌻
4
神
かみ
は
罪
つみ
を
犯
をか
しし
御使
みつかひ
たちを
赦
ゆる
さずして
地獄
ぢごく
に
投
な
げいれ、
之
これ
を
黑闇
くらやみ
の
穴󠄄
あな
におきて
審判󠄄
さばき
の
時
とき
まで
看守
かんしゅ
し、
5
また
古
ふる
き
世
よ
を
容
ゆる
さずして、ただ
義
ぎ
の
宣傅者
せんでんしゃ
なるノアと
他
ほか
の
七人
しちにん
とをのみ
護
まも
り、
敬虔
けいけん
ならぬ
者
もの
の
世
よ
に
洪水
こうずゐ
を
來
きた
らせ、
6
またソドムとゴモラとの
町
まち
を
滅亡
ほろび
に
定
さだ
めて
灰󠄃
はひ
となし、
後
のち
の
不
ふ
敬虔
けいけん
をおこなふ
者
もの
の
鑒
かゞみ
とし、
7
ただ
無法
むはふ
の
者
もの
どもの
好色
かうしょく
の
擧動
ふるまひ
を
憂
うれ
ひし
正
たゞ
しきロトのみを
救
すく
ひ
給
たま
へり。
8
(この
正
たゞ
しき
人
ひと
は
彼
かれ
らの
中
うち
に
住󠄃
す
みて、
日々
ひゞ
その
不法
ふはふ
の
行爲
おこなひ
を
見
み
聞
きゝ
して、
己
おの
が
正
たゞ
しき
心
こゝろ
を
傷
いた
めたり)
9
かく
主
しゅ
は
敬虔
けいけん
なる
者
もの
を
試煉
こゝろみ
の
中
うち
より
救
すく
ひ、また
正
たゞ
しからぬ
者
もの
を
審判󠄄
さばき
の
日
ひ
まで
看守
かんしゅ
して
之
これ
を
罰
ばっ
し、
10
別
わ
けて、
肉
にく
に
隨
したが
ひて、
汚
けが
れたる
情󠄃
じゃう
慾
よく
のうちを
步
あゆ
み、
權
けん
ある
者
もの
を
輕
かろ
んずる
者
もの
を
罰
ばっ
することを
知
し
り
給
たま
ふ。この
曹輩
ともがら
は
膽
きも
太
ふと
く
放縱
ほしいまゝ
にして
尊󠄅
たふと
き
者
もの
どもを
譏
そし
りて
畏
おそ
れぬなり。
11
御使
みつかひ
等
たち
はかの
尊󠄅
たふと
き
者
もの
どもに
勝󠄃
まさ
りて
大
おほい
なる
權勢
けんせい
と
能力
ちから
とあれど、
彼
かれ
らを
主
しゅ
の
御前󠄃
みまへ
に
譏
そし
り
訴
うった
ふることを
爲
せ
ず。
12
然
さ
れど、かの
曹輩
ともがら
は
恰
あたか
も
捕
とら
へられ
屠
ほふ
らるるために
生
うま
れたる
辯別
わきまへ
なき
生物
いきもの
のごとし、
知
し
らぬことを
譏
そし
り、
不義
ふぎ
の
價
あたひ
をえて
必
かなら
ず
亡
ほろぼ
さるべし。
13
彼
かれ
らは
晝
ひる
もなほ
酒食󠄃
しゅしょく
を
快樂
けらく
とし、
誘惑
まどはし
を
樂
たの
しみ、
汝
なんぢ
らと
共
とも
に
宴席
ふるまひ
に
與
あづか
りて
汚點
しみ
となり、
瑕
きず
となる。
14
その
目
め
は
淫婦󠄃
いんぷ
にて
滿
み
ち
罪
つみ
に
飽󠄄
あ
くことなし、
彼
かれ
らは
靈魂
たましひ
の
定
さだ
まらぬ
者
もの
を
惑
まどは
し、その
心
こゝろ
は
貪慾
どんよく
に
慣
な
れて
呪詛
のろひ
の
子
こ
たり。
15
彼
かれ
らは
正
たゞ
しき
道󠄃
みち
を
離
はな
れて
迷󠄃
まよ
ひいで、ベオルの
子
こ
バラムの
道󠄃
みち
に
隨
したが
へり。バラムは
不義
ふぎ
の
報
むくい
を
愛
あい
して、
16
その
不法
ふはふ
を
咎
とが
められたり。
物
もの
言
い
はぬ
驢馬
ろば
、
人
ひと
の
聲
こゑ
して
語
かた
り、かの
預言者
よげんしゃ
の
狂
くるひ
を
止
とゞ
めたればなり。
17
この
曹輩
ともがら
は
水
みづ
なき
井
ゐ
なり、
颶風
はやて
に
逐󠄃
お
はるる
雲霧
くもきり
なり、
黑
くろ
き
闇
やみ
かれらの
爲
ため
に
備
そな
へられたり。
〘354㌻〙
486㌻
18
彼
かれ
らは
虛
むな
しき
誇
ほこり
をかたり、
迷󠄃
まよひ
の
中
うち
にある
者
もの
等
ども
より
辛
から
うじて
遁
のが
れたる
者
もの
を、
肉
にく
の
慾
よく
と
好色
かうしょく
とをもて
惑
まどは
し、
19
之
これ
に
自由
じいう
を
與
あた
ふることを
約
やく
すれど、
自己
みづから
は
滅亡
ほろび
の
奴隷
どれい
たり、
敗
ま
くる
者
もの
は
勝󠄃
か
つ
者
もの
に
奴隷
どれい
とせらるればなり。
20
彼
かれ
等
ら
もし
主
しゅ
なる
救主
すくひぬし
イエス・キリストを
知
し
るによりて
世
よ
の
汚穢
けがれ
をのがれしのち、
復
また
これに
纒
まと
はれて
敗
ま
くる
時
とき
は、その
後
のち
の
狀
さま
は
前󠄃
まへ
よりもなほ
惡
あ
しくなるなり。
21
義
ぎ
の
道󠄃
みち
を
知
し
りて、その
傳
つた
へられたる
聖󠄄
せい
なる
誡命
いましめ
を
去
さ
り
徃
ゆ
かんよりは、
寧
むし
ろ
義
ぎ
の
道󠄃
みち
を
知
し
らぬを
勝󠄃
まさ
れりとす。
22
俚諺
ことわざ
に『
犬
いぬ
おのが
吐
は
きたる
物
もの
に
歸
かへ
り
來
きた
り、
豚
ぶた
身
み
を
洗
あら
ひてまた
泥
どろ
の
中
なか
に
轉
まろ
ぶ』と
云
い
へるは
眞
まこと
にして、
能
よ
く
彼
かれ
らに
當
あた
れり。
第3章
1
愛
あい
する
者
もの
よ、われ
今
いま
この
第二
だいに
の
書
ふみ
を
汝
なんぢ
らに
書
か
き
贈
おく
り、
第一
だいいち
なると
之
これ
とをもて
汝
なんぢ
らに
思
おも
ひ
出
いだ
させ、その
潔󠄄
いさぎ
よき
心
こゝろ
を
勵
はげ
まし、
2
聖󠄄
せい
なる
預言者
よげんしゃ
たちの
預
あらか
じめ
云
い
ひし
言
ことば
、および
汝
なんぢ
らの
使徒
しと
たちの
傳
つた
へし
主
しゅ
なる
救主
すくひぬし
の
誡命
いましめ
を
憶
おぼ
えさせんとす。
3
汝
なんぢ
等
ら
まづ
知
し
れ、
末
すゑ
の
世
よ
には
嘲
あざけ
る
者
もの
嘲笑
あざけり
をもて
來
きた
り、おのが
慾
よく
に
隨
したが
ひて
步
あゆ
み、
4
かつ
言
い
はん『
主
しゅ
の
來
きた
りたまふ
約束
やくそく
は
何處
いづこ
にありや、
先祖
せんぞ
たちの
眠
ねむ
りしのち
萬
よろづ
のもの
開闢
かいびゃく
の
初
はじめ
と
等
ひと
しくして
變
かは
らざるなり』と。
5
彼
かれ
らは
殊更
ことさら
に
次
つぎ
の
事
こと
を
知
し
らざるなり、
即
すなは
ち
古
いにし
へ
神
かみ
の
言
ことば
によりて
天
てん
あり、
地
ち
は
水
みづ
より
出
い
で
水
みづ
によりて
成立
なりた
ちしが、
6
その
時
とき
の
世
よ
は
之
これ
により
水
みづ
に
淹
おぼ
はれて
滅
ほろ
びたり。
7
されど
同
おな
じ
御言
みことば
によりて
今
いま
の
天
てん
と
地
ち
とは
蓄
たくは
へられ、
火
ひ
にて
燒
や
かれん
爲
ため
に
敬虔
けいけん
ならぬ
人々
ひとびと
の
審判󠄄
さばき
と
滅亡
ほろび
との
日
ひ
まで
保
たも
たるるなり。
8
愛
あい
する
者
もの
よ、なんぢら
此
こ
の
一事
いちじ
を
忘
わす
るな。
主
しゅ
の
御前󠄃
みまへ
には
一日
いちにち
は
千年
せんねん
のごとく、
千年
せんねん
は
一日
いちにち
のごとし。
9
主
しゅ
その
約束
やくそく
を
果
はた
すに
遲
おそ
きは、
或
ある
人
ひと
の
遲
おそ
しと
思
おも
ふが
如
ごと
きにあらず、ただ
一人
ひとり
の
亡
ほろ
ぶるをも
望󠄇
のぞ
み
給
たま
はず、
凡
すべ
ての
人
ひと
の
悔改
くいあらため
に
至
いた
らんことを
望󠄇
のぞ
みて、
汝
なんぢ
らを
永
なが
く
忍󠄄
しの
び
給
たま
ふなり。
487㌻
10
されど
主
しゅ
の
日
ひ
は
盜人
ぬすびと
のごとく
來
きた
らん、その
日
ひ
には
天
てん
とどろきて
去
さ
り、もろもろの
天體
てんたい
は
燒
や
け
崩󠄃
くづ
れ、
地
ち
とその
中
うち
にある
工
わざ
とは
燒
や
け
盡
つ
きん。
11
かく
此
これ
等
ら
のものはみな
崩󠄃
くづ
るべければ、
汝
なんぢ
等
ら
いかに
潔󠄄
きよ
き
行狀
ぎゃうじゃう
と
敬虔
けいけん
とをもて、
12
神
かみ
の
日
ひ
の
來
きた
るを
待
ま
ち、
之
これ
を
速󠄃
すみや
かにせんことを
勉
つと
むべきにあらずや、その
日
ひ
には
天
てん
燃
も
え
崩󠄃
くづ
れ、もろもろの
天體
てんたい
燒
や
け
溶
と
けん。
13
されど
我
われ
らは
神
かみ
の
約束
やくそく
によりて
義
ぎ
の
住󠄃
す
むところの
新
あたら
しき
天
てん
と
新
あたら
しき
地
ち
とを
待
ま
つ。
〘355㌻〙
14
この
故
ゆゑ
に
愛
あい
する
者
もの
よ、
汝
なんぢ
等
ら
これを
待
ま
てば、
神
かみ
の
前󠄃
まへ
に
汚點
しみ
なく
瑕
きず
なく
安然
やすらか
に
在
あ
らんことを
勉
つと
めよ。
15
且
かつ
われらの
主
しゅ
の
寛容
くわんよう
を
救
すくひ
なりと
思
おも
へ、これは
我
われ
らの
愛
あい
する
兄弟
きゃうだい
パウロも、その
與
あた
へられたる
智慧󠄄
ちゑ
にしたがひ
曾
かつ
て
汝
なんぢ
らに
書
か
き
贈
おく
りし
如
ごと
し。
16
彼
かれ
はその
凡
すべ
ての
書
ふみ
にも
此
これ
等
ら
のことに
就
つ
きて
語
かた
る、その
中
なか
には
悟
さと
りがたき
所󠄃
ところ
あり、
無學
むがく
のもの、
心
こゝろ
の
定
さだ
まらぬ
者
もの
は、
他
ほか
の
聖󠄄書
せいしょ
のごとく
之
これ
をも
强
し
ひ
釋
と
きて
自
みづか
ら
滅亡
ほろび
を
招
まね
くなり。
17
されば
愛
あい
する
者
もの
よ、なんぢら
預
あらか
じめ
之
これ
を
知
し
れば、
愼
つゝし
みて
無法
むはふ
の
者
もの
の
迷󠄃
まよひ
にさそはれて
己
おの
が
堅
かた
き
心
こゝろ
を
失
うしな
はず、
18
ますます
我
われ
らの
主
しゅ
なる
救主
すくひぬし
イエス・キリストの
恩寵
めぐみ
と
主
しゅ
を
知
し
る
知識
ちしき
とに
進󠄃
すゝ
め。
願
ねが
はくは
今
いま
および
永遠󠄄
とこしへ
の
日
ひ
までも
榮光
えいくわう
かれに
在
あ
らんことを。
〘356㌻〙
488㌻